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スクイズダイカスト法で高品質な製品を製造するためのポイント

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スクイズダイカストは、通常のダイカスト法とグラビティ鋳造を組み合わせた鋳造技術であり、特殊ダイカスト法の一つです。一般的なダイカストマシンが溶湯を横方向に射出するのに対し、スクイズダイカストは、射出機構とスリーブが金型に対して垂直に配置され、溶湯を下から上へ、低速で充填していくのが特徴です。

この記事ではスクイズダイカストの製造時に注意すべきポイントについてご説明します。

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スクイズダイカストとは?特徴や欠点を解説

スクイズダイカスト法で高品質なアルミダイカスト製品を製造するためのポイント

薄肉・軽量ダイカスト 開発センターを運営する帝産大鐘ダイカスト工業では、比較的欠陥が発生しにくいスクイズダイカスト法においても、より高精度で高品質なダイカスト製品を製造するため、以下の点に注意しています。

ストローク

スクイズダイカスト法において「ストローク」の管理は特に重要です。ストロークやは押す距離のことであり、その精密な管理は、製品の品質を決定づける最も重要な指標です。

溶融金属を押し固める際のストロークは、製品の品質に直結します。このストロークにズレが生じると、不良の原因となるため、この幅にバラつきが出ないよう、正確に押し込める状態を維持することが品質を安定させることにつながります。当社ではストロークの精度を保つため、専用の治具を使い、ストロークが適切か、念入りに確認しています。

機械の入念な確認

当社では、スクイズダイカスト法による高品質な製品を安定供給するため、日々の管理において以下の3つのポイントを徹底しています。

【ポイント1】安全と正常作動を確保する、徹底した始業前点検

スクイズ機械が他の装置と連動して正常に作動するか、そして特に非常時に確実に停止するかは、安全な生産体制の根幹です。そのため、日常のチェックとして始業前の点検を徹底し、具体的には線やホースが外れていないかといった基本的な部分まで、漏れなく確認を行っています。

【ポイント2】品質を維持する、製造条件の継続的な監視と即時対応

鋳造中は、常に鋳造圧力が適切にかかっているかをメーターで厳しく監視します。最近の機械は、毎ショットのデータが自動で記録され、**設定値から外れた場合には異常を知らせてくれます。その際には、当社のダイカスト技能検定員などの専門スタッフがすぐに駆けつけ、製造条件を即座に調整することで品質のばらつきを防いでいます。

【ポイント3】トラブルを未然に防ぐ、日々の保守と根本改善

高い品質を追求し、万が一の問題にも対応するためには、機械の修理や微細な調整が欠かせません。日々の清掃点検も品質維持の重要な要素です。例えば、油漏れが見つかった際には、単に拭き取るだけでなく、ホースのタイプを変更するといった根本的な補修を行い、同じトラブルが二度と起きないよう未然に防いでいます。

当社は、これら3つのポイントに代表される細やかな管理と継続的な改善によって、スクイズダイカスト法による高品質なダイカスト製品の製造を実現しております。

まとめ

このように、スクイズダイカストは、その独特の鋳造プロセスによって、従来のダイカストでは難しかった高品質で高機能な製品の製造を可能にする技術です。安定した生産を行うことができるスクイズダイカストですが、より高品質なダイカストを安定的に製造するためにはストロークの管理や日々の基本的な点検を行う必要があります。

薄肉・軽量ダイカスト 開発センターを運営する帝産大鐘ダイカスト工業では、スクイズダイカスト法によるアルミダイカストの製造を行っております。650tのスクイズダイカストマシンを使用し、最大2000gのアルミダイカスト部品を製造することが可能です。

また当社には国家資格であるダイカスト技能検定員が3名在籍しております。試作による事前検証によって、問題点や懸念事項の拾い出し、弊社の加工実績ノウハウと照らし合わせて、全体最適な設計提案を行っております。特に複雑形状の製品となれば、溶融金属が全体に行き届かない場合がありますので、このシミュレーションで事前に欠陥を予測し、不良対策を当社では行っております。

高品質なスクイズダイカストを検討されているお客様は、ぜひ当社にお問い合わせください。

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