
(課題)ゲート折りによる欠けこみ不良の多発
ダイカスト鋳造後のゲートを折る作業において、製品本体まで欠けてしまう、欠けこみ不良が多発し、輸出梱包前の最終検査で不良率が10%に達していました。
原因を調査したところ、オペレーターが各自の叩きやすい位置や叩きやすい方向でゲートを折っていたため、製品への負荷にバラツキが生じていることが判明しました。また、現場では欠けこみが出やすいという問題に対してオペレーターが過剰反応してしまい、作業効率の低下や過剰な不良判定を招くなど、生産体制全体に悪影響を及ぼしている状況でした。
(提案内容)応力テストに基づく「折る順番・方向・場所」の最適化と作業標準化
この課題を解決するため、弊社ではゲートを折る際に製品にどのような力が加わるのか、応力テストによる検証を実施いたしました。
そしてその検証結果をもとに、製品への負荷が最も少なくなる最適な叩く場所、折る方向、折る順番を明確に決定しました。そして、オペレーターの感覚に頼っていた作業を廃止し、応力テストに基づいた作業手順として標準化を徹底しました。
この工程改善により、以下の効果を実現しました。
不良率の大幅な改善:最終検査における不良率が、10%から2%へと劇的に減少しました。
品質の安定と作業の標準化:オペレーターごとの作業のバラツキがなくなり、誰が作業を行っても安定した品質を保てるようになりました。
現場の心理的負担の軽減:明確な手順が示されたことで、オペレーターの過剰な不安が払拭され、スムーズな生産体制を取り戻すことができました。
軽量・薄肉ダイカスト開発センター.comを運営する帝産大鐘ダイカスト工業では、金型設計や鋳造条件の調整だけでなく、手作業の工程まで科学的な視点からアプローチし、品質の安定化と歩留まりの向上を実現します。不良率の改善や作業の標準化でお悩みの案件がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。