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アルミダイカストは電子機器でどう使われる?用途と強みを解説

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アルミで製作するダイカストは、その軽さ・熱伝導性・寸法精度といった特性により、放熱や軽量化が求められる電子機器の部品づくりにも適した製造技術です。
この記事では、電子機器にダイカストが使われる理由についてご説明します。

電子機器向け部品にアルミダイカストが選ばれる理由 

電子機器の分野では、放熱・軽量・電磁シールドといった要求から、さまざまな部品にアルミダイカストが採用されています。代表的な部品と、ダイカストが選ばれる理由をご紹介します。

電子機器ケース:機器全体を覆う本体ケースです。金属ならではの剛性と電磁シールド性で内部の基板を保護しつつ、アルミの軽さで携帯性も確保できるため、ダイカストが適しています。

制御機器のケース:制御基板やユニットを収める外装です。発熱する部品の熱を逃がす放熱性と、振動・衝撃に耐える堅牢さが求められるため、熱伝導性と剛性を両立できるアルミダイカストが選ばれます。

通信機器の筐体:基地局やルーターなどの外装です。内部回路の電磁ノイズの漏れ・侵入を防ぐ電磁シールド性が重要で、金属筐体であるダイカストがその役割を果たします。

放熱フィン付きケース:ケースの表面に放熱フィンを一体化した部品です。複雑なフィン形状も1回の成形で継ぎ目なくつくれるダイカストなら、放熱性能とコストを両立できます。

ヒートシンク一体型部品:ヒートシンクを他の部品と一体で成形した部品です。アルミの高い熱伝導性で熱をすばやく逃がせるうえ、部品点数や組立工数を削減できる点がメリットです。

センサーケース:各種センサーを保護する外装です。高い寸法精度で防塵・防水性を確保しやすく、小型で複雑な形状も精密に成形できるため、ダイカストが活用されます。

電子機器をアルミニウムダイカスト法で生産するメリット

ダイカストには、複雑で精密な形状を比較的高い寸法精度で大量生産できることに加え、一般的な鋳造法と比較して表面が滑らかで美しく、研磨などの後工程の負担を大幅に削減できることや、薄肉・軽量な部品をつくれるといった特徴があります。

これらの特徴は、電子機器に求められる小型・軽量・高放熱・高精度というニーズと非常に相性が良く、産業機械、通信機器、精密機器などの幅広い分野でも使われています。

ここからは、電子機器分野で特に重視される4つの理由を順にご説明します。

・理由①:放熱性に優れる

電子機器における最大の課題の一つが熱です。CPUやパワー半導体、LED、通信モジュールなどは動作時に熱を発し、温度が上がりすぎると性能低下や故障の原因になります。
そこで重要になるのが、発生した熱を効率よく逃がす部品「ヒートシンク」です。
アルミニウム合金は樹脂に比べて熱を伝えやすく、筐体や放熱フィンを通じて発熱部品の熱を外部へ逃がしやすい材料です。ダイカストであれば、放熱フィンのような複雑な形状も一体で成形できるため、放熱性能と生産性を両立した部品づくりが可能です。

・理由②:軽量化・薄肉化を実現できる

電子機器の小型・軽量化は、持ち運びやすさだけでなく、省エネルギーや実装スペースの確保にも直結する重要なテーマです。
アルミニウムは鉄の約3分の1の比重(約2.7g/cm³)と軽く、ダイカストによって筐体やフレーム、カバーといった部品を薄く軽く仕上げられます。
特に、機器を覆う筐体やフレームは面積が大きいため、薄肉化による軽量効果が出やすい部分です。樹脂に比べて金属ならではの質感や堅牢さを保ちながら軽くできる点も、ダイカストが選ばれる理由です。
ただし薄肉化すると、溶湯が金型内で固まりやすくなることによる湯回り不良や、強度低下といった技術的課題が伴います。これらを克服するには、シミュレーションによる事前検証や、リブ・補強構造を適切に配置する設計ノウハウが求められます。

>>薄肉ダイカストの設計・製造のポイントはこちら

・理由③:電磁シールド性と剛性を確保できる

電子機器は、内部の回路から発生する電磁ノイズが外部に漏れたり、外部のノイズが内部に侵入したりすると、誤作動の原因になります。これを防ぐのが電磁シールド(EMC対策)です。
金属であるアルミダイカストの筐体は、それ自体が電磁波を遮る壁の役割を果たすため、樹脂筐体に比べて電磁シールド性に優れます。そのため、ノイズ対策が必要な通信機器や計測機器などでは、金属筐体が選ばれます。
加えて、金属は剛性が高いため、精密な内部部品を衝撃や振動から保護できるという利点もあります。

・理由④:寸法精度で複雑形状を一体成形できる

電子機器の内部は、基板やコネクタ、各種モジュールが高密度に組み込まれており、部品には高い寸法精度が求められます。
ダイカストは金型を使って成形するため寸法精度が高く、JISの鋳造品の寸法公差で見ても、砂型鋳造や金型鋳造より高い水準を実現できます。これにより、組み付け時の調整工数を削減できます。
さらに設計の自由度が高いため、取り付けボス、リブ、放熱フィン、座面などを1回の成形で継ぎ目なく一体化できます。部品点数や組立工数の削減につながり、結果としてコストダウンにもつながります。

ダイカストによる電子機器部品の製造ならお任せください

電子機器においても、アルミニウムダイカスト法が用いられるのは、アルミの放熱性・軽量性、金属筐体の電磁シールド性、などのメリットがあるためです。

軽量・薄肉ダイカスト 開発センターを運営する帝産大鐘ダイカスト工業株式会社は、二輪車・自動車・照明器具・産業機械などの分野で培った薄肉・高精度・放熱形状の技術を強みとしています。従来2.5mmだった鋳造品を0.3mmまで薄くした薄肉実績や、素材寸法差±0.05mmの高精度に対応し、放熱フィンのような複雑形状にも対応可能です。

放熱部品や薄肉筐体をダイカストで検討したい、他社で断られた難しい形状を相談したい、といった場合は、当社へお気軽にご相談ください。

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