• トップ
  • 開発期間を短縮するアルミダイカスト試作|簡易金型を活用するメリット

開発期間を短縮するアルミダイカスト試作|簡易金型を活用するメリット

目次
index
カバークラッチ

新製品の開発や量産前の検証では、試作期間をどれだけ短くできるかが大きなポイントになります。
切削加工で試作品を製作する方法もありますが、量産時の材質や鋳造性、不具合の出方まで確認したい場合は、アルミダイカストによる試作が有効です。

中でも、簡易金型を活用したアルミダイカスト試作は、通常の量産金型に比べて金型製作の期間やコストを抑えやすく、開発スケジュールを前倒ししたい場合に検討しやすい方法です。

本記事では、簡易金型によるアルミダイカスト試作の特徴や、材質選定の考え方、短納期試作を進める際のポイントをご紹介します。

簡易金型によるアルミダイカスト試作とは

アルミダイカストにおける簡易金型とは、試作や小ロット生産を目的に製作する金型です。
量産金型ほどの耐久性を前提とせず、必要な数量や評価内容に合わせて金型仕様を調整することで、製作期間やコストを抑えやすくなります。

たとえば、母型を共通化し、製品形状に関わる入れ子部分のみを製作する方法で、加工工程を簡略化することができます。
これにより、量産金型を立ち上げる前の段階でも、実際のアルミ材を使ったダイカスト試作が可能になります。

切削加工まで、確認を行います(カット確認)。
簡易金型による試作であれば、量産に近い条件で成形することで、量産前に確認しておきたい点を早い段階で把握しやすくなります。

図面や3Dデータの段階でも、簡易金型での試作可否や概算納期のご相談が可能です。

>>当社のアルミダイカスト試作開発サービスはこちら

ダイカストの試作において簡易金型を活用するメリット

簡易金型を活用する主なメリットは、開発段階での検証スピードを上げやすいことです。

金型製作の期間を短縮しやすい

量産金型は、長期間の生産に耐える耐久性やメンテナンス性を考慮して設計・製作します。
そのため、金型仕様の検討や加工工程も多くなり、製作期間が長くなりやすい傾向があります。
一方、簡易金型では、試作数量や評価内容に合わせて必要な仕様に絞ることで、金型製作の期間を短縮しやすくなります。
開発スケジュールが限られている場合や、早い段階で実物評価を行いたい場合に活用しやすい方法です。

量産に近い条件で評価できる

アルミダイカストの試作では、実際に溶かしたアルミ合金を金型に流し込んで成形します。
そのため、切削試作では見えにくい鋳造時の不具合傾向や、肉厚部・薄肉部の成形性を確認しやすくなります。
特に、量産時にダイカスト化を予定している部品では、試作段階から鋳造で確認しておくことで、後工程での設計変更や手戻りを抑えやすくなります。

量産金型に入る前の判断材料になる

簡易金型による試作は、量産金型を製作する前の判断材料としても有効です。
形状、肉厚、ゲート位置、後加工の範囲などを試作段階で確認できるため、量産金型の仕様検討にも活かしやすくなります。
量産を見据えた試作では、「まず形を作る」だけでなく、「量産時に安定して作れるか」を確認することが大切です。
簡易金型は、その検証を前倒しするための手段として活用できます。

ダイカスト部品の試作目的に合わせた材質選定

アルミダイカスト試作では、材質選定も納期やコストに関わります。
特に短納期で試作を進めたい場合は、調達性や成形性を踏まえて材質を選ぶことが重要です。

ADC12での試作

ADC12は、アルミダイカストで広く使用されている標準的な材質です。湯流れや機械的性質のバランスがよく、調達性にも優れているため、形状確認や基本性能の評価を早期に進めたい試作において、まず検討しやすい材質といえます。
当社でも、材料費やるつぼ費(溶解炉費)を抑える目的で、ADC12材をご提案することがあります。特に高シリコン材の場合は、溶湯温度を高く設定する必要があり、金型への負担が大きくなるため、型の傷みが早くなる傾向があります。そのため、コストや型寿命の観点からも、ADC12材の活用は有効です。
量産時にも、ADC12を使用する部品であれば、試作段階から同じ材質で評価することで、鋳造性や寸法傾向を確認しやすくなります。

>>当社のアルミダイカスト試作開発サービスはこちら

 

特殊材質での試作

耐食性、耐衝撃性、放熱性などが求められる製品では、用途に応じてADC6やADC3、高熱伝導合金などを検討する場合があります。
ただし、特殊材質は調達に時間がかかることもあるため、試作スケジュールとのバランスを見ながら選定する必要があります。
たとえば、最終的な量産材が特殊材質であっても、初期の形状確認や組付け確認はADC12で行い、次の段階で本来の材質に切り替える方法もあります。
開発の目的に合わせて材質を使い分けることで、試作の進め方を調整しやすくなります。

当社がアルミダイカストの試作で選ばれる理由

アルミダイカスト試作の納期を短縮するには、金型を早く作るだけでは不十分です。
トライ後の修正や、成形時に発生した不具合への対応をどれだけ早く行えるかも、試作期間に影響します。
帝産大鐘ダイカスト工業では、簡易金型を活用した試作だけでなく、金型修正、鋳造、バリ取り、機械加工、検査まで社内で一貫対応しています。
そのため、試作後の修正や追加確認にも柔軟に対応しやすく、量産を見据えた検証を進めやすい体制を整えています。

社内での金型修正に対応

ダイカストの試作では、離型不良や焼付きなどが発生し、金型修正が必要になることがあります。外部の金型メーカーへ修正を依頼する場合、移送や調整に日数がかかることもあります。
当社では、金型の修正やメンテナンスを社内で行えるため、トライ後の手直しにもスピーディーに対応できます。
他社で製作された金型や、長期間使用されていない休眠金型のメンテナンスについてもご相談いただけます。

0.3mmの薄肉形状にも対応

薄肉形状の試作では、湯回りや変形への配慮が必要になります。
当社では、0.3mmの薄肉部を持つ製品の製作実績を活かし、金型方案や鋳造条件を含めた検討が可能です。
「軽量化したい」「薄肉化したい」「他社で難しいと言われた形状を試作したい」といった場合も、図面や3Dデータをもとに成形方法を検討します。

アルミダイカスト製作事例

当社では、二輪・四輪自動車部品、産業機械部品など、さまざまなアルミダイカスト試作に対応しています。

カバークラッチ (二輪自動車用)

製品概要・仕様

  • 業界: 二輪自動車
  • 材質: ADC12
  • 仕様: 肉厚 2.5mm / 重量 1200g
  • 対応ロット: 100~500個 二輪自動車に使用されるカバークラッチです。

>>>カバークラッチ(二輪自動車用)の詳細はこちら

タービンブレード

タービンブレード

製品概要・仕様

  • 業界: 産業機械
  • 材質: ADC12
  • 仕様: 肉厚 0.3mm(先端部)
    効率的なエネルギー生成を実現するため、当社の薄肉技術を結集して製作したタービンブレードです。

>>>タービンブレードの詳細はこちら

ADC12製 シリンダーヘッドカバー(自動二輪部品)

製品概要・仕様

  • 業界: 自動2輪車(エンジン部品)
  • 材質: ADC12(アルミダイカスト)
  • 仕様: 肉厚 2.5mm / 重量 200g
  • 対応ロット: 500台 自動2輪車のエンジン上部に取り付けられ、内部を保護する役割を果たす製品です。表面には放熱性を高めるためのフィン形状が施されています。

>>>【自動二輪部品】ADC12製 シリンダーヘッドカバーの詳細はこちら

アルミダイカストの試作はご相談ください

アルミダイカストの試作では、簡易金型の活用や材質選定によって、開発期間を短縮できる場合があります。
また、試作段階から鋳造性や不具合の傾向を確認しておくことで、量産金型の仕様検討にもつなげやすくなります。

帝産大鐘ダイカスト工業では、簡易金型による試作、ADC12をはじめとした材質提案、社内での金型修正、薄肉形状への対応、試作から量産までの一貫対応が可能です。

短納期で試作したい方、切削試作からアルミダイカスト試作へ切り替えたい方、量産を見据えて早い段階から鋳造性を確認したい方は、図面や3Dデータをもとにご相談ください。

>>>アルミダイカストの期試作のお問い合わせはこちら

column

一覧

「」の記事

まだ記事がありません

contact

お気軽にご相談ください

軽量・薄肉ダイカスト 開発センターは、皆様に高品質・コストダウン・製造リードタイムの短縮といったメリットを提供します。