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どうしても消えない鋳巣を解決!最新真空装置によるダイカスト不良対策

薄肉ダイカスト 鋳造欠陥 湯回り
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「どうしても鋳巣が消えない」「薄肉部で湯廻り不良が起きる」など ダイカスト鋳造には、こうした不良がつきものです。当社では、こうした不良率がなかなか改善しない困った製品や、薄肉などの難易度の高い部品においても不良を最小限にするために、2025年8月より最新の高真空装置を導入しております。

今回は、設備導入によるダイカストの不良対策についてご説明いたします。

真空装置とは

真空装置は、アルミを入れる直前に金型内の空気を強力に吸引・排出する設備です。通常の鋳造では、金型内の空気をアルミが巻き込んでしまい、鋳巣ができやすいことがありますが、しかし真空状態で鋳造を行うと、密度の向上による強度アップや、複雑で薄い形状でも隅々までアルミを行き渡らせることが可能になります。

真空装置が必要な理由

通常のダイカスト鋳造では、以下のような問題が起きやすいです。

①空気の巻き込み
アルミが空気を巻き込んでしまい、製品内部に鋳巣ができる。

②空気の抵抗(背圧):
中の空気が邪魔をして、薄い部分や末端までアルミが綺麗に流れ込まず、湯廻り不良や欠肉が発生する。

真空装置の効果

真空装置によるメリットは以下通りです。

1. 鋳巣(ガス欠陥)の激減
空気がほとんどない状態でアルミが充填されるため、気泡による鋳巣が大幅に減ります。これにより、製品の強度や耐圧性が向上します。

2. 湯廻りの向上による薄肉化
金型内の空気抵抗がなくなるため、アルミがスムーズに奥まで流れます。ヒートシンクなどの薄肉形状や複雑な形状でも、欠肉することなく綺麗に成形できます。

3. 熱処理・溶接が可能になる
通常のダイカスト品は内部に気泡があるため、加熱すると気泡が膨張して表面が膨れてしまいます。しかし、真空装置で気泡を極限まで減らせば、強度を上げるための熱処理や、部品同士の溶接が可能になります。

当社が導入した真空装置:DIEVS120-CVC2をご紹介

当社では、2025年8月より、ダイエンジニアリング製の最新真空装置「DIEVS120-CVC2」を3台導入いたしました。こちらの装置は簡易的な真空装置と違い、高真空を実現できる点が大きな強みです。大手自動車・バイク向け部品メーカーでも採用されている装置です。

到達真空度 -90kPa
かなり高いレベルで空気を抜くことができます。この数値が高いほど、鋳巣の減少効果と湯廻りの良さは高まります。

吸引力の制御
金型ごとにベストなタイミングと強さで吸引できるため、狙い通りの不良対策が可能です。

こちらの真空装置と最新のジェットクールシステムを導入し、当社の技術力を組み合わせることで、
不良率を20%から8%へと改善させてきた実績もあります。

真空装置×当社の解析技術で不良のないダイカストを

軽量・薄肉ダイカスト 開発センターを運営する帝産大鐘ダイカスト工業株式会社は、熟練技術者による鋳造条件の調整や最新のデジタル解析、最新設備を掛け合わせることで、不良を最小限に抑えています。
薄肉部の欠肉や、構造上避けられない鋳巣の問題に対しても、流動解析データを基に金型更新や設計変更のご提案をしています。

「他社で断られた」「不良率が下がらない」 そんな課題をお持ちの企業の皆様は、ぜひ一度当社にご相談ください。最新の真空装置、ジェットクールシステム、熟練技術者による解析力で、難易度の高いダイカスト製品の量産化をサポートいたします。

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