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真空ダイカストでも巣穴が消えない理由|巣穴の発生原因と解決策

真空ダイカスト 薄肉ダイカスト
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鋳巣

真空ダイカストは金型内を減圧してガス巻き込みを防ぐ優れた工法ですが、単に装置を導入するだけでは高品質な製品は作れません。

本記事では、真空ダイカストの品質を左右する「設備能力」「タイミング管理」、そして高真空のカギを握る「チルベント」の重要性について、当社の現場ノウハウを交えて解説します。

なぜ真空ダイカストでも「ブローホール」が発生するのか?

真空ダイカスト法は、キャビティ内の空気を強制的に排出することで、ガスの巻き込みを大幅に低減させる技術です。これにより、従来は不可能だった熱処理(T6処理)や溶接が可能になるほか、0.3mmといった超薄肉製品の成形も実現します。

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しかし、それでもブローホールが発生してしまう場合、以下の3つの原因が考えられます。

真空引きのタイミングのズレ:アルミが射出される0.3〜0.5秒前に真空引きを開始しなければ、空気は十分に抜けません。

金型内部の水分:離型剤の水分が蒸発しきれず残っていると、溶湯が触れた瞬間にガス化し、ブローホールとなります。

装置のメンテナンス不足:パッキンの劣化などで真空度が下がっていることがあります。

これらの原因については、以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

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>>真空ダイカスト法でブローホールが発生する原因とその対策を見る

 
高真空を実現するチルベント

真空装置の性能をフルに発揮させるために不可欠なのが「チルベント」です。

チルベントとは、波状の形状をしたガス抜き部品のことです。金型内の空気はスムーズに通しますが、溶融金属が到達すると急速に冷やされて固まり、真空回路への金属の侵入をブロックする役割を果たします。

 
【チルベント導入のメリット】

ガス抜けの向上:通常のベントよりも効率的に空気を排出できるため、巣穴が激減します。
湯流れの改善:金型内の抵抗(背圧)が下がるため、複雑な形状や薄肉部への充填性が向上します。
より専門的なチルベントの役割については、こちらの記事で深掘りしています。
 
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>>真空ダイカストにおけるチルベントの重要性を見る

 
不良率を20%から8%へ改善した当社の取り組み

帝産大鐘ダイカスト工業(軽量・薄肉ダイカスト開発センター)では、ダイエンジニアリング製の最新真空装置「DIEVS120-CVC2」を導入し、到達真空度-90kPaという高真空を実現しています。

単に高性能な機械を使うだけでなく、熟練技術者が金型ごとに「吸引の強さ」と「タイミング」を最適化。さらに、冷却を強化するジェットクールシステムを組み合わせることで、難易度の高い製品において不良率を20%から8%へと劇的に改善させた実績があります。

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>>どうしても消えない巣穴を解決!最新真空装置によるダイカスト不良対策

真空ダイカスト法で軽量化・薄肉化を実現!当社の製品事例!


産業機械のエネルギーを効率化|タービンブレード

本製品は当社の薄肉技術を結集したタービンブレードです。タービンブレードは効率的にエネルギーを生成するためには薄さが非常に重要となります。そのため、本製品の先端部の薄さは0.3mmと超薄肉で製作しています。また・・・

▼超薄肉を実現した事例を詳しく見る▼
タービンブレード | 軽量・薄肉ダイカスト工業センター


二輪車の軽量化、外観の向上に|Lサイドカバー

本製品は当社が軽量化を実現した事例の1つです。こちらは外観部品として使用されていますが、厚みが2.5mmで、670gの重さから、厚み1.13mm、重量570gまで改善しました。軽量化・薄肉化を実現するために・・・

▼軽量化・薄肉化を実現した方法を確認する▼
Lサイドカバー


自動車の軽量化に貢献|ECUケース

自動車の軽量化ニーズに伴い、最小肉厚1.5mmというダイカストでは類を見ない薄さを実現したECUケースです。製品品質を左右する鋳巣や割れを防ぐために・・・

▼軽量化・薄肉化を実現した方法を確認する▼
ECUケース | 軽量・薄肉ダイカスト工業センター

当社の薄肉アルミダイカスト製品の開発の経緯及び実績

上記3つの事例に関して、詳細に解説をしております。


薄肉・高精度ダイカストの製造は当社にお任せください

軽量・薄肉ダイカスト 開発センターでは、超薄肉ダイカストや高精度ダイカストを得意としております。当社の製造製品の中には肉厚0.3mmを実現した事例もございます。超薄肉ダイカストはこれまで1千万台を超える自動車2輪部品の製造実績と培ってきた方案設計ノウハウを活用出来る当社だからこそ成せる業です。

軽量化、コスト最適化を実現した事例が多数ございますので、まずはお気軽にご相談ください。

>>ダイカストの薄肉化・軽量化に関して相談する

>>【0.3mmを実現】当社の高真空ダイカスト法の詳細はこちら

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